© )こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
目次
映画『この世界の片隅に』の動画を無料でフル視聴する方法
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映画『この世界の片隅に』あらすじ・ネタバレ・出演キャストなどの作品概要
原作は2007年1月から2009年1月まで漫画アクションにて連載されたこうの史代の漫画作品で単行本も刊行され2011年にはテレビドラマ化もされました。
戦時中の広島が舞台で主人公のすずは呉という家にお嫁に行きささやかながら幸せな生活を送りますが戦争は日を増すごとに激しくなり、幸せがどんどん崩れていってしまします。
そんな中での家族のあり方や幸せについて語っている作品となっております。
映画『世界の片隅に』のあらすじ
・主人公すず
この物語の主人公はすずといい、妹と兄の三人兄弟の真ん中として広島県広島市に生まれ育ちました。
すずは手先が器用で、特に絵を書くのが得意だったが性格がおっとしていて鈍くさい場面も多々あり兄からよく怒られていたのです。
・北条家への嫁入り
そんなある日、幼少時代にすずに一度会い一目惚れをした北条周作という青年が呉から父親と共に現れ結婚の申し出をしに来ました。
すずは悩みましたが周りの人間の説得により呉に嫁入りすることになり周作の実家で暮らすことになります。
・義姉の径子と娘の晴美
周作の実家では父は優しく、病弱な母を看病しながらも家族4人で幸せに暮らしていたのですが、周作の姉である径子が嫁ぎ先の家の人とうまくいかず子供を連れて帰ってきたのでした。
径子はすずとは性格が真逆で合わない場面もあったが娘の晴美に好かれ二人で仲良く遊ぶほどでした。
戦時中だった為、決して裕福な暮らしが出来ていたわけではないが、晴美の好きな軍艦の絵を書いてあげたり優しい周作との夫婦生活などもありそれなりに幸せで楽しい暮らしを送っていたのですが、呉にも空襲が頻繁に来るようになります。
映画『世界の片隅に』のネタバレ
・空襲
呉での空襲警報がなるたびに防空壕に逃げ込み怯える生活を続けるすずたちですが、周作の父親が空襲により怪我負ってしまい病院に入院することになります。
すずと晴美は義父のお見舞いの為病院へ行きますが、その帰り道にまた空襲が起き防空壕へと避難します。
・すずの右手と晴美の死亡
空襲が終わり外に出て歩き出すと、運悪く近くに不発弾があり晴美とすずの右手が吹き飛ばされてしまい、晴美は即死、すずも重傷を負ってしまうのでした。
すずはしばらくの間放心状態になってしまい、あの時、私が晴美の方を歩いていればなどと後悔する日々が続きます。
・生きる意味
すずは絵を描くために大切だった右手を失い、娘の晴美を失った径子からは毎日責められ抜け殻状態になってしまい何度も死にたいと願うようになってしまいます。
そんな中、空襲警報がなっているにも関わらず外で放心状態で立っているすずを発見した周作は命がけで守ってくれますが、すずは広島の実家に帰ろうと決心します。
・広島原爆投下
しかし、丁度その頃広島に原爆が投下されたと情報が入ってきます。
原爆投下から数日後、すずは実家の安否確認も含め帰省しますが、その変わり果てた故郷に驚きを隠せずにいました。
・新たな生活
そんな時、右手を失ったすずを母親と勘違いした幼い少女が近寄ってきたので、すずと周作は戦争孤児になってしまったこの少女と新しい生活を始めることを決心し映画は幕を閉じます。
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映画『世界の片隅に』の登場人物
終戦記念スペシャルドラマ この世界の片隅の出演キャストのご紹介
北条すず (北川景子)
北条周作 (小出恵介)
白木リン (優香)
水原哲 (速水もこみち)
北条恵子 (りょう)
北条円太郎 (篠田三郎)
北条サン (市毛良枝)
浦野十郎 (萩原流行)
森田イト (水野久美)
千鶴 (芦田愛菜)
北条美晴 (小西舞優)
映画『世界の片隅に』の主題歌
コトリンゴ 『みぎてのうた』
映画『世界の片隅に』Twitterでの反応
今日はテアトル新宿で映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を観てきました。
色々忙しくて今になっちゃいましたけどやっと観れました。
とても良い映画でした。
元々最高に面白い映画ですが、追加シーンもとても良かったです。
「この世界の片隅に」が好きなら必見の映画です。
最高でした! pic.twitter.com/lmvzQ80oE8— ミュラー (@wachtmeister2) February 5, 2020
水曜日はレディースデイ(違う曜日の所もあるけど)。「この世界のさらにいくつもの片隅に」鑑賞。オリジナルは去年のNHKが初見だったから映画館で見るのは初。リンさん絡みが追加されて夫婦周辺のアレコレが分かりやすくなったかな。3時間もあるけど面白いと時間は関係ないのね。#ポストカード貰った pic.twitter.com/LD82DTYAkx
— イワペン@浮上したり沈んだり (@birth_iwapen827) February 5, 2020
学芸みらい社さんから佐分利奇士乃さん著「今日を生き延びるためにアニメーションが教えてくれること」が届いてた。ありがとうございます。片渕須直監督との対談をパラパラ。「この世界の片隅に」のすずさんが髪をとかしてもらうシーン(3度ある)の意味についてなど。面白い。 pic.twitter.com/hVwq35VbHd
— 小原篤/アニマゲ丼 (@botacou) December 17, 2018
『この世界の片隅に』は初めて観たときはけっこう感動したし戦争は突然バーンと起こるドラマチックなことではなくて日々の生活もそこにはあったらという描き方自体は今まで観た戦争映画と違っていいなと思った。けど去年久しぶりに観たらなんとなくモヤモヤしてしまった。
— しゃお (@_xiaomal) August 3, 2020
今更ながら「この世界の片隅に」を見た
生まれて初めて終わった瞬間すぐさま二週目を見た
ストーリーが良いとか演出が良いとかだけじゃなく、色々な類の感動をし過ぎて言葉に出来ない— あさめしくん (@oumaro) August 2, 2020
映画『世界の片隅に』はこんな人におすすめ
・大切に思ってる人がいる人
・子供がいる人
・戦時中のことについて興味の人
映画『世界の片隅に』の感想

この映画は、戦争映画ではありません。一人の女性が、一つの時代を懸命に生き抜いたお話です。
物語の主人公「すず」は理不尽な暴力によって様々なモノを奪われ、もがき苦しみながらも懸命に今を生きようとします。
空襲に怯える日々のなか、大切な人の命を奪われ家を破壊されそうになりながらも些細なことに幸せを見出し、決して生きることを諦めません。
でも、それは「すず」が特別なのではありません。
物語に出てくる様々な人たち、この文章を書いている私、そしてこの文章を読んでいるあなた。
この世界のすべての人たちがそれぞれに悩み、苦しみ、くじけそうになりながら、それでも懸命に今を生きています。
この映画はそんな特別でない人の、特別でない生き様を描いたヒューマンドラマです。
性別を超えて、世界を超えて、時代を超えて。
一生懸命に今を生きる全ての人たちに見て頂きたい作品です。

広島に原爆が落とされた時代のお話しですが、戦争映画というのとは違いその時代を一生懸命明るく生きてきた女性のお話しなので悲しみや苦しみだけでなく、現代でも前向きに生きようと思える映画だと思います。
戦争の時代でも現代と同じように恋愛をして結婚し、苦しいなかでも主人公が持つ本来の明るさや天然さで新しい家族と楽しく暮らす女性のほのぼのとした部分や夫への愛情や嫉妬など描かれている部分もあります。
主人公が絵を描くことが好きなのに、原爆のせいで家族を失い自分の腕も失ってしまい塞ぎ込んでしまい夫とも離れてしまう期間がある部分がせつなくなります。
腕を失くした主人公が原爆で変わり果てた昔の思い出の場所にいき、夫と思い出を語り合い帰路につく途中に偶然出会った親を亡くした子供を連れ帰り新しい家族になるエンディングはせつなさとともに、幼い家族を失くした一家と親をなくした子供に少しだけでも寄り添える気持ちなど現代の人たちが失いかけている部分を考え直す機会になるのではと思います。

やはり、戦争は最悪だと思います。
そんな中、少しでも前向きに生きている主人公の頑張りは素敵だなと思います。
広島の原爆は、悲しい出来事過ぎて、当時の人々の家族の絆や友情、家、街、学校ありとあらゆるものが一瞬で消えた!
アニメの絵のタッチが柔らかく優しい感じがして好きです。
テレビでドラマ化された時、少しギャプがありましたが、
映画には、近づけていたように思われます。
旦那さんの初恋の人と知り合いになって、後で彼女だと分かるのは、少しやるせないですね。
しかも、女郎さん!衝撃強すぎて。
昭和の始めって、まだまだ男社会だったから、女性が今の様に自由に生きられるなら、みんな違う生き方が出来たでしょうに
まだ、そういうことが色濃く残ってるところもありますけど、昔よりは幸せな女子が多いのかしら?
世界から戦争がなくなって、コロナウィルスも無くなって地球が幸せになれますように。

視聴する前は戦時中のストーリーということで、暗く淀んだ感じなのかなと思っていました。
しかし全然そんなことはなくて、むしろ等身大の日常を切り取った感じでホームドラマのように視聴できました。
特に周作さんが水原さんに嫉妬するシーンがとても心に響きました。
戦時下の厳しい中でも人は普通に恋をしているのだと感激しました。
また、晴美さんが亡くなる爆破シーンの描写は、視覚的な刺激が少ないにも関わらず、径子さんの無念の想いが表現されることでより残酷さが伝わってきました。
他にもリンさんと周作さんの三角関係や、日常のご近所付き合い等、戦争さえなかったらなんの変哲もない穏やかな生活をしていたんだろうな思いました。
そして原爆の影響で、そんな日常が壊されてしまって終戦を迎えるというストーリーは、とても胸が痛みました。
玉音放送を聴いた後のすずさんの無念の叫びが響きました。

主人公すずさんは絵を描くのが好きなおっとりした人です。
すずさんは流されるように結婚して、そして戦争の中に巻き込まれていきます。
すずさんを取り巻く人たちは優しくも厳しくもあり、でも根底には愛があって、とても人に恵まれているなあと思ってみてしまいます。
玉音放送をラジオで聞くシーンあたりからはすずさんの気持ちに同調してしまい、わたしは必ず泣いてしまいます。
吹き替えのキャストもよく、どのキャラクターもぴったりの声です。
はじめは日常系の映画なのかな、と思うのですが、じわじわと生活の中にやってくる戦争がやわらかなタッチの中に突き刺さるように表現されていて、戦争に巻き込まれた人たちはみんなこんな気持ちだったのだろうかと思うと胸が痛みます。
でも緻密でやさしいこの映画は、何度も見たいと思わせる不思議な力があります。

第二次世界大戦を描いたアニメーションといえば火垂るの墓が有名でしたが、それよりもソフトに、広島に暮らしていた人たちの日常を描いているのがとても好感が持てます。
「あぁ皆普通の人だったんだ」と自分の祖母祖父母の年代の人々の暮らしを振り返るとともに、徐々に迫ってくる戦争の脅威というものも垣間見ることができます。
主人公のすずの声を演じたのんさんの演技力には感嘆しました。
こんな素晴らしい人が芸能界のいざこざでほとんど表に出てこれなくなったのか、と思うとこの作品を見ることで「なんと惜しいことをしたのか」という気持ちにもなりました。
アニメーションもとても丁寧に綺麗に描かれており、また挿入されている曲も美しく、何度も繰り返し鑑賞したいと思える作品になりました。「アメリカから見た第二次世界大戦しか見たことがなかったのでこれには感動した」とオーストラリア人の友達も感動していました。

クラウドファンディングで製作費を募った事でも話題になった映画です。太平洋戦争中の広島県呉市が舞台で、主人公のすずさんの目を通した日常が描かれています。
この作品の見どころは、戦時中の、普通の人たちの普通の暮らしが、淡々と描かれているところだと思います。
主人公が、食べるものも着るものも十分に無い状況で、試行錯誤を繰り返し、工夫しながらちょっとでも前向きに生きようとする姿が、押しつけがましい感じではなく、ただ描かれているところが、この映画の一番好きな所です。
物語が終盤に近づいてくると、これから起ってしまう出来事の事をどうしても意識してしまい、見ていてつらかったです。
映画のラストは、困難な状況に置かれても、それでも立ち上がって生きようとする人間の姿を見ることができると思います。
キャストもばっちりハマっていて素晴らしかったのですが、個人的には主人公の小姑に当たる黒村径子役の尾身美詞さんの演技が一番刺さりました。

戦争をテーマにしたアニメはどちらかというと重くて暗くなりがちな物が多い中で、本作はあまりその様なシーンは少なかったという印象を受けました。
もちろん戦争に関する事にも触れられていて、物語後半は割と重いような感じの展開にはなってしまいますが、この物語のなかでは戦時下での一般市民の普通の暮らしと言う物にスポットを当てた珍しいアニメだと思いました。
大概このような戦争を扱った物語では見ている側を泣かせようという演出が見受けられる場面がありますが、本作は主人公の何気ない日常を少しコミカルに描いていて、辛い状況下でも楽しく、幸せに生活して行こうという前向きな姿勢が垣間見れるようでした。
ただ物語の舞台が広島という事でこれから起こりうる悲劇の事を考えると、この明るいシーンが逆に辛く見えてしまうかもしれません。

戦争時代を描いた映画を観て、こんな気持ちになった事はありませんでした。
悲しい事がいっぱい起きます。
映画で描かれている時間の後も、大変な事や悲しい事が起こるだろうと、歴史から私達はわかっているのですが、それでも心の中に希望が湧いてくる映画でした。
戦場での出来事を描いた映画は多いと思いますが、その時期に家にいた者達の日々の生活に、注目した映画はあまりなかったのではないでしょうか。
辛い事がありながらも、ごはんを食べないと生きていけないし、泣いてばかりでも生きていけません。
そうして、多くの人達は、もがきながらも、たくましく生きてきて、今に繋がっているのだなあと感じました。
主人公の声を演じたのんさんが絶賛されていましたが、私も素晴らしかったと思います。
うまく表現できませんが、心にすぅっと入ってくるのです。
素直なかわいい娘さんの声だったり、夫婦になって夫婦で話し合う時の声などなど、その時その時で声に主人公の心が見えてくるような気がしました。
映像、ストーリー、声優・・・すべてが組み合わされ、素晴らしい映画になったのだと思いました。

主人公すずのほのぼのとした広島弁の口調が特徴的で、前半は大きな出来事もなく平和に淡々と物語がすすんでいきますが、後半になるにつれ物語が加速し、観ている者はぐんぐん引き込まれていきます。
現実の世界でも、人は思いも寄らなかった日常の一瞬の出来事で運命が大きく変わるものですが、そんな出来事が伏線なく起こり、すずの運命も大きく変わっていきます。
その瞬間の描写は観る者の意表をついており、本当に自分が当事者になったような、「今、何が起こった?夢?」とつぶやきたくなるような斬新な演出がとても印象的です。
絶望的な気分になりながらもまた生きることに希望を見出していく主人公たち、淡々と生きていくしかないという現実、人間の優しさと強さ。どんなに辛い状況でも、人は強くあたたかい、という希望を感じさせてくれる作品です。

戦時中に広島で生活していた女性「すず」の当時の日常を描いた作品です。
物語のはじめはすずの幼少期の体験が描かれます。お遣いに行く途中に人さらいに遭ってしまう場面です。
その描写はまるで白昼夢のようで、見ている側は不思議な気分になりました。
正直、出来事自体は本編とは関係のない場面だと思います。
しかし、その際のすずの反応などから、彼女の性格を窺い知ることができます。
そして学生時代の友達との出来事へと続き、シーンが変わるごとに彼女は成長していきます。
そして嫁ぐことになり呉へ移ります。
そのころから徐々に戦況が進んでいく様子が見て取れます。
大変な生活の中でも明るく、ちょっと天然なすずは家族みんなで工夫して日々を過ごしていきます。
戦争を扱った作品はどこか暗い雰囲気のものが多いですが、こちらはやわらかいタッチの映像とのんびりとした音楽、すずを演じるのんさんの声も相まってどこか平和的に感じてしまいます。
とはいえ、そこはやはり戦時中。
すずが港をスケッチしていると憲兵にスパイの疑いをかけられ叱られてしまいます。
ただの女性が息抜きでスケッチをしているだけで注意されるこの場面は、当時の異常さを物語っていると思いました。
その後、戦争の激化により空襲も発生します。
すずは一緒にいた姪と共に銃撃に巻き込まれ、自分だけが助かってしまいます。
しかし負傷により身体は不自由になりました。
長かった戦争が終わることになり、夫や家族とこれからも生活を営んでいこうとするすず達の姿は応援したくなります。
すずだけでなく、このような境遇だった人は当時は大勢いたことでしょう。
まさに「この世界の片隅に」存在していた家族の出来事なのだと思いました。

戦時中の恋愛模様と生きようとする強い意志、そして悲しみを乗り越える強さを学ぶことができる作品です。
主人公浦野すずの声優のんさんは、おっとりした感じと少し天然な部分がマッチしていて、アニメなんですがアニメと感じさせないしっくりくるものがありました。
周作の姉の律子さんも、口調がきつくはっきり物申す人だけど、とげの中にも優しさが垣間見える人柄をよく表現していました。
すずが、戦時中で食料の配給が少なくても菜っ葉や煮干しでだしをとったり、食料ないなりに料理をする姿は、料理の温かさやその当時の食卓を感じさせて、私はこの作品の中でも一番好きなシーンです。
また、米を増やす炊き方も挑戦しますが、味は首をかしげるものとなるところも見ていて面白いです。
戦争の話で、重苦しい内容におもえるかもしれませんが、そんな中でも希望をもってすずの天然で家族に笑いを生み見ていてほのぼのするシーンもたくさんあります。
ぜひ若い人からお年寄りまで、戦争を知らない世代の人たちにも多くの人にみてもらいたい作品です。
『世界の片隅に』のまとめ
世界の片隅はとても素晴らしい映画です。
大変な世の中ですが一生懸命に生きようとする人々の描写がうまく描かれており、すずもその一人の中の人間としてささやかな幸せを見つけ生きていたのですが、突然全てを一気に失ってしまい、生きる意味を無くしてします。
しかし夫である周作がしっかり支え、また新たな生活を踏み出そうとする二人には心が打たれました。
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