(C)2020『ラストレター』制作委員会
目次
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映画『ラストレター』あらすじ・ネタバレ・出演キャストの作品概要
映画『ラストレター』のあらすじ
・姉の死と裕里
岸辺野裕里は、姉・未咲の葬儀のため実家のある仙台に来ていました。
そこで未咲宛ての同窓会の知らせを受け取ります。
裕里は、姉の死を知らせるためにと同窓会に参加しますが、そこで未咲本人と間違われその場でスピーチまですることになってしまいます。
しかしそれは、高校時代に卒業式で感動的なスピーチをした未咲とはまるで別物でした。
・鏡史郎
会場を去ろうとしていると、乙坂鏡史郎が「君と話したかった」と裕里に声を掛けます。
彼もまた彼女を未咲だと思っていると思った裕里は未咲のふりを続け、連絡先の交換をします。
高校時代に鏡史郎は未咲に想いを寄せており、裕里も鏡史郎に片想いをしていたのでした。
同窓会から帰宅後、鏡史郎からの連絡に未咲として返信をする裕里。
しかしその内容を夫・宗二郎に見られ、口論の末にスマートフォンが壊れて連絡ができなくなってしまいます。
・手紙
そこで裕里は鏡史郎へ手紙で送ることにしました。
未咲からの手紙に返事を書くも住所が書かれていなかったため、鏡史郎は卒業アルバムで調べた仙台の未咲の実家に送りました。
未咲の葬儀を終えていた実家では、母を亡くした未咲の娘・鮎美と、夏休みに鮎美と過ごそうと考えていた裕里の娘・颯香がいて、二人が鏡史郎からの手紙を読みました。
そこには、鏡史郎の未咲との出会いや高校時代の思い出がつづられていました。
在りし日の母の姿を見た鮎美は、彼女もまた未咲のふりをして鏡史郎に返事を書くのでした。
一方、裕里もまた自分から手紙を書き、それぞれと手紙のやり取りが続いていきました。
高校時代は人気者で誰よりも輝いていた未咲。
そんな未咲に恋をした鏡史郎は未咲へのラブレターを妹の裕里に託していましたが、鏡史郎に片思いしていた裕里は未咲に渡せなかったこと。
手紙の中で、少しずつ高校時代の鏡史郎・未咲・裕里の淡い三角関係が浮かび上がっていきます。
・真実
そして、とうとう鏡史郎は裕里の元を訪ねます。
裕里は慌てますが、鏡史郎は未咲ではないことに気付いていたと言います。
ただ、裕里と連絡を取ればいずれ未咲の居場所が分かるのではないかと思っていたのでした。
裕里は未咲がすでに亡くなっていること、表向きは病死となっているが自殺であったことを話しました。
鏡史郎も、大学時代に一度自分たちは付き合っていたことを明かします。
それを聞いた裕里は「あなたが姉と一緒になっていてくれたらよかったのに」と告げます。
未咲は、鏡史郎と別れた後に阿藤という男と一緒になり、鮎美とともに暴力を振るわれた末に捨てられ、その後心を病んだ未咲は命を絶っていたのでした。
映画『ラストレター』のネタバレ
・阿藤
未咲の最期を知った鏡史郎は阿藤を訪ねます。
阿藤はサカエという女と一緒におり酒に溺れた生活をしていました。
鏡史郎は阿藤に未咲の死を告げ対峙しますが、阿藤は鏡史郎のデビュー作である『未咲』を手に、「お前は未咲のことを何も知らない。お前は未咲の人生に何も影響を与えていない」と吐き捨てます。
・その後
その後、今は廃校となったかつての高校に立ち寄った鏡史郎は、そこで鮎美と颯香に会います。
小説『未咲』を読んでいた鮎美は声を掛けてきたのが鏡史郎であることが分かり、母に会ってほしいと実家へと誘います。
そこで未咲の遺影に対面した鏡史郎は、高校時代を回想します。
裕里が渡していなかった鏡史郎からの手紙をすべて読んだ未咲は、彼の文才に気付き卒業式の答辞の原稿の添削を頼みます。
そしてその時の「君、小説家になれるよ」という言葉で鏡史郎は小説家を志したのでした。
鮎美は、鏡史郎が送った手紙の束を見せ、未咲がこの手紙を何度も読み返し大事にしていたことを明かします。
そして、いつかこの手紙の人が母を助けてくれると信じていたとこぼしました。
後日、鮎美は一人、ずっと読むことができなかった母の遺書を開きます。
そこには、かつて鏡史郎と未咲が二人で紡いだ、未来への希望に溢れるスピーチ原稿の内容が綴られていたのでした。
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映画『ラストレター』の登場人物
岸辺野裕里 (松たか子)
乙坂鏡史郎 (福山雅治)
遠野未咲 鮎美 (広瀬すず)
高校時代の鏡史郎 (神木隆之介)
高校時代の裕里 颯香 (森七菜)
岸辺野宗二郎 (庵野秀明)
映画『ラストレター』の主題歌
森七菜 『カエルノウタ』
映画『ラストレター』Twitterでの反応
圧倒的な可愛さ(。・о・。)♡
これは破壊力抜群すぎん?#ラストレター#広瀬すず pic.twitter.com/MP31ulKYU1— ♡♡すずちゃん♡♡ (@suuuuzu__pic) July 23, 2020
待ちに待ったラストレター✨✨
更に岩井俊二監督サイン付き盤、、
家宝にして一生大切にさせていただきます!宛名まで有難うございます😭
今からゆっくり見よ〜〜#ラストレター pic.twitter.com/lJ42xtlzBA— くるみ🌟(超低浮上) (@Suzumusic_kuru) July 15, 2020
森七菜さんは、岩井俊二監督の今年の映画「ラストレター」出演の際、監督に ちょっと歌ってみてと言われて歌った声が いたく気に入られ、主題歌候補に挙げられていた数々のミュージシャンを差し押さえて、みずから 主題歌まで歌うことになりました。思わぬ 歌手デビューだった訳です。 pic.twitter.com/Ntd0btPvEf
— ひぞっこ (@musicapiccolino) July 9, 2020
映画『ラストレター』鑑賞。SNS社会だからこそ、「手紙」の魅力を再認識できて、とても考え深い内容だった。「光」を引き立てるための「闇」も描かれていて、大好きな岩井俊二監督の切なくも美しい世界観だった。最近観た映画で一番よかった。出演者も全員良い。#ラストレター #福山雅治 #岩井俊二 pic.twitter.com/9eE0E7wLXo
— 佐藤 達哉 /TatsuyaSato (@art_tatsuya) July 19, 2020
『ラストレター』
岩井俊二畢生の大名作。
「50過ぎのおっさんが、どうしたらこんな甘酸っぱい物語を生み出せるんだ」という驚きが、「50過ぎのおっさんにしか生み出せない苦く奥深い物語」へと変貌していく時の感動。
今年のベストどころか生涯のベストテン入りかも。
震えが止まらない。 pic.twitter.com/MQ3VAVTFvK
— ぼのぼの (@masato009) January 17, 2020
映画『ラストレター』はこんな人にオススメ
・ラブストーリーが好きな方
・美しい風景や映像を味わいたい方
・キャストや監督のファンの方
映画『ラストレター』の感想

姉・美咲の突然の死。
そして、思いがけず再会した初恋の人・鏡史郎(福山雅治・高校時代を神木隆之介)。
仙台で暮らす平凡な主婦・裕里(松たか子)の心は時ならぬ思慕に揺れてしまったのです。
彼女の心は、忘れかけていた高校時代に引き戻されていきました。
美咲(広瀬すず)と、彼女を想っていた鏡史郎。
そんな鏡史郎に淡い恋をしていた裕里。
絡み合う思いはどれも叶わないままに、皆バラバラになっていき、それから20数年が経ち、美咲の死が思いがけず二人を結び付けることになったのです。
もう若くないことを十分に自覚し、恋愛に発展することもないだろう鏡史郎と裕里でしたが。
失った美咲を思い出すことでぽっかりと開いていた心の虚を埋めていくかのような、そんなプロセスは微笑ましくもあり、切なくもあり。
岩井俊二監督の、心のひだを一つひとつなぞっていくような、そんな情景は、仙台の風景に馴染み、叙情豊かな映画に仕上がっています。

岩井俊二監督がふるさとの宮城を舞台に選んだ作品だけあって、郷土愛が画面から溢れるほどに伝わりました。
地元の人間でなければ知らないような美しい自然風景、はたまた岩井監督らしいお洒落な街並み…。美しい映像は岩井美学と呼ばれていますが、今作は映像美が抜群でした。
岩井監督はロマンチックな世界観を生み出す名匠ですが、『ラストレター』もまさに青春のまばゆさを感じる作品でした。
大人になった鏡史郎と裕里のやりとりも滑稽で共感できましたが、やはり今作の一番の魅力は鏡史郎と未咲と裕里の高校時代の初恋物語ではないでしょうか。
自分の青春時代とは状況は違いましたが、まるで自分が10代に戻った気持ちにさせてくれるリアルな台詞、表情。
鑑賞後は現実を忘れました。ラストの展開は非常に腑に落ちたうえ、未咲の本心にも触れ涙が止まりませんでした。
苦い恋の計経験を済ませた大人の方が、今作に気持ちを重ねられるかもしれません。

最初から乙坂が同窓会に来たのが妹だったことに気付いていたことを知った時にはこちらまでどきっとしてしまいました。
今まで見た映画の中で風景の模写が本当に美しく最新のドローンを使っての撮影かなと思いました。取れも綺麗で美しい映像です。
見ていて癒されます。また、あの二人の出会いは妹の旦那が犬を飼っていなければ絶対に出会うことのない出会いだと気付いたときには感動しました。
二人の運命的な出会いはいろんな人の手によって作られたんだと知った時は本当にうれしかったです。
最後に見終わった時には二人の出会いや他の人たちのかかわりなどはいろんな繋がりがあったからこそのものだと思いました。
出会いについて深く書かれているため本当に素敵な体験でした。
また、ラストレターを書いている監督はいつも最後が不思議な感じで終わるので意味が深く興味深いです。

岩井さんをロマンチックの巨匠と崇めておりますが、今作はもうファンの想像以上でした。非常に秀逸な筋立てのためストーリーを記すのさえ難しいのですが、青春時代に行っていた文通(一方通行だったりもしたけど…)が、30年近くの時を経てまた始まるのです。
裕理にとっては初恋相手の先輩と、かたや恭史郎は生涯をかけて愛した女性の娘さんと…。デジタル一色の現代にて、手書きの手紙というアイテムがこれほどまでに趣を持つとは思ってもいませんでした。
手紙を書いたことがないという人も、思わず筆をとってみたくなるのではないでしょうか。
また高校時代の恋模様がとても美しく描かれており超絶に胸がキュンとする一方で、片想いの痛みがじんじんと伝わってきます。
自分が恋をしているかのように、喜びとほろ苦さで心をかき乱されました。
例え劇中のようなロマンス体験はなくとも、酸いも甘いも知る疑似恋愛体験ができるはずです。
現在の鏡史郎や裕理の年代にとっても胸にズキュンと伝わる恋のお話ではありますが、恋に臆病になりがちだと言われる若い世代の方に、恋の素晴らしさを知るためにぜひ見てほしい一作です。

久しぶりに岩井俊二監督の世界観を堪能することができました!文学的な要素もあり、ロマンティック要素もある初恋物語です。
清楚で透明感のある女の子の一瞬を捉える独特な描写や、その映像美がとても素晴らしかったです。岩井監督の才能や偉大さを、改めて実感することができました。
今作では、ちょっと影のある遠野鮎美と、回想でのその母親の美咲役を広瀬すずさんが好演していました。また、森七菜の少し恥ずかしがり屋の演技も必見です。
手紙が絡んでくるこの映画は、手紙の内容が綺麗でとても丁寧で、セリフひとつひとつに重みもあり、心に染みる内容になっています。
夏休みといえば思い出す、山奥のシーンや流れる川、祖母の家の雰囲気は、どこか非現実的な懐かしさを覚えました。そんな時代があったなぁ、と自分に重ねて観ることのできる映画でした

切ない。でも、心が澄んでいくような映画でした。でも、どこかやり切れない想いがリアルに描かれています。
生きていく中で、どのタイミングでどんな人と出会い、その過程で何が起こるかは誰にもわかりません。あの時こうしていたら、行動に移していたら、と過去の選択が本当に正しかったのかと、自分の過去を振り返ったり、思い出したりできる作品だと思います。
洗練されたセリフが本当に魅力的で、中でも「卒業生答辞」が何度も心の中で復唱してしまうほど美しいものでした。この洗練された「答辞」を耳で聴くだけでも、観る価値十分の内容です。
個人的には、“君にまだずっと恋していると言ったら信じますか?”という一文が大好きです。
恋に落ちる瞬間のシーンが綺麗で、巻き戻してもう一回観てしまうほどでした。
岩井監督に“手紙”系の映画を撮らせたら、もう世界一ではないでしょうか!?

喩えようのない、清らかな映画で大変良かった。全体的に観やすくて、自然と引き込まれてしまう感覚があった。映像も綺麗で、尚且つ撮影の方法にもこだわりを見せ、音楽も映画全体を邪魔せず主張し過ぎない感じが絶妙だった。やはり、岩井俊二監督の作品は、映像と音楽によるオーディエンスの引き込ませ方が秀逸である。
出演キャストの自然な演技と、研ぎ澄まされた台詞も好印象。このように感じ取ることができるのも、カメラワークやキャストの演技が素晴らしかったからだと思う。
演技はもちろん、特に伝えたいのはカメラワークの巧みさである。演者の少しの焦りをカメラの微細な動きで表現したり、ドローンを使ったであろうカットも場面に効果的で、とても良かった。
様々な気持ちを込めて渡っていく手紙に焦点が当てられ、終始穏やかな雰囲気が流れる傑作と言える内容。

泣きましたー!これは、大号泣です。
手紙を通して、世代を繋いでいく感じがまた、一貫して物語の世界観を魅力的に大きくしていると思いました。届くことのない未来への手紙の返事を、一気に受け取ったような、幸せな気分になりました。今生きているこの時間はかけがえのない大切なものだし、周りにいる家族や友達、恋人、同僚、何ひとつ当たり前なんていう概念は存在しないんですね。これからは他人に優しく、清らかに人生を歩もうと思わせてくれる映画でした。
監督は岩井俊二さんです。この監督さんは、人の懐かしい記憶だったり、綺麗な思い出の中をくすぐるのが上手だと思います。今作では、なんと監督の故郷である宮城県仙台市の、ある自然に満ち溢れた場所で撮影を行ったとか。
夏っていいですね。岩井さんの作り上げる映像は、夏の仙台も冬の北海道も、とても美しいです。

この独特な雰囲気、空気感のある映画は本当に大好きで、つい見入ってしまいます。
まずキャストが素晴らしい。かなり豪華でした。
手紙って、送る相手のことをひたすら考えて、自分の精一杯の字で書きますよね。だからこそ、気持ちが相手に届きやすいんだと思います。
手紙を書いては渡して、あるいは送って、返事が来るまでの緊張感ってありますよね。
『ラスト・レター』では、そんな素敵な手紙が過去と現在を繋げる重要なものとして存在します。現代社会で主流となっているメールやSNSでは、絶対にこんな気持ちにはなりません。
気軽に、時間や場所を問わずメッセージの送受信が可能な今の世の中だからこそ、余計に私たちの心に響いた映画だと思いました。
アナログな手紙という媒体で想いを伝え合う設定が素敵でした。
たまには、自分の字で気持ちを伝える努力をしたいと思います。

未咲がとても気になりました。
自殺してしまった経緯や阿藤との夫婦生活やどこが好きだったのか、鏡史郎と付き合ったのに別れてしまった理由など、疑問がたくさん残りました。
お互いが想いあっていたのに別れてしまう原因はなんだったのか知りたくなります。
鏡史郎が未咲を忘れていないことから、未咲から別れを告げたのか、自然消滅してしまったのかわからないのでモヤモヤした気持ちになりました。
そして真面目な優等生が阿藤みたいなダメな人にはまってしまい、抜け出すことができないことはよくある話だと思います。
未咲が阿藤を更生させたいや支えてあげたいと思い一緒にいたのではないかと感じました。
真面目だからこそDVを受けても耐えてしまったのではないかと感じました。
未咲が自殺ではなく、娘の鮎美と一緒に逃げてくれれば良かったのにと思いました。

鏡史郎の恋が切ないです。
別れてもずっと思い続けているなんてすごいと感じました。
一歩間違えると気持ち悪いし怖い人ですが、ひっそりと思い続けていただけなので純粋で一途な人なのだと感じました。
同窓会で未咲に会えることを期待したら、来ていたのは妹の裕理で驚いたと思います。
未咲の死を知った鏡史郎は、後悔してもしきれなかったはずです。
もし別れていなかったら、もし早く連絡を入れていたら今とは違った未来があり、未咲は死なずにすんだかもしれないと思うと胸が締め付けられるほど苦しくなりました。
廃校が決まった学校で鮎美と颯香が高校時代の未咲と裕理に見え、幻でも未咲に会えて良かったと感じました。
鏡史郎の恋は叶うことはありませんが、これから先も未咲のことをずっと思い続けていくのだと思いました。
映画『ラストレター』のまとめ
勘違いから始まる手紙のやり取りというのは現代ではなかなか成立しにくいところを、とても自然にストーリーが展開されていました。
『姉の死』にまつわる周囲の人が描かれているので全体的に切なく時に重い雰囲気ですが、松たか子さん演じる裕里が程よいコミカルさで緩和してくれていてよかったです。
キャストの皆さんは全員安定感があってストーリーのとてもはまっていたと思います。
特に森七菜さんが素晴らしかったのですね!
同じ岩井俊二監督の『花とアリス』の蒼井優さんの演技を見た時のような、キラキラとした瑞々しい演技に目を奪われました。
また、すっかり大人の男性になられた神木隆之介さんも、鏡史郎の高校時代をナチュラルに演じられていて存在感も抜群でした。
そして、岩井俊二監督ならではの独特で印象に残るカット割りや、人物や風景の美しく引き立てる岩井マジックとも呼ぶべき映像美は今作も健在です!
監督ファンはもちろんのことですが、ノスタルジックで引き込まれる映像は見る価値ありだと思います。
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