【グレートプリテンダー2期3期】動画を無料(アニメ)フル配信で視聴／

【　イチオシ映画　】

【　作品概要　】

ドラマ脚本で有名な古沢良太さんが手がけた本格的な痛快クライムストーリー。

すべては自称日本一の天才詐欺師であるエダマメ（通称）が、自分を騙したフランス人のコンフィデンスマン（信用詐欺師）ローラン・ティエリーに付きまとっていったことから始まる。

悪党しか騙さないという彼のチームに加わったエダマメは、彼等と共に世界を股にかけたコンゲームを繰り広げていく。

【　あらすじ　】

CASE1・・・ Los Angeles Conection（ロサンゼルス・コネクション）

英語が堪能な枝村真人は、外国人観光客相手に金を騙し取る自称日本一の天才詐欺師。

この日も観光客と見られるフランス人に詐欺を仕掛けるが、逆に30万円入った財布を騙し取られてしまう。

すると、騙されたことに気づいた枝村は、彼を追いかけロサンゼルス行きの飛行機に乗り込んでいくが、それは最初からそのフランス人の企みで彼は見事に嵌められてしまったのだった。

フランス人の正体は、コンフィデンスマン（信用詐欺師）のローラン・ティエリー。

彼の仲間には抜群の運動能力をもつアビゲイル・ジョーンズ通称アビー、持ち前の美貌と演技力でターゲットの懐に入り込むシンシア・ムーアがいた。

彼等の今回のターゲットは、ハリウッドの大物映画プロデューサーであるエディ・カッサーノ。

エディには裏の顔があり、ハリウッドの裏社会を牛耳るマフィアのボスで違法ドラッグを流通させていた。

ローランは新型ドラッグの「サクラマジック」をエディに売り込むために、枝村は開発者の日本人博士に仕立て上げられた。

その後、枝村はエディの要求により窮地に追い込まれそうになるが、FBI捜査官のポーラ・ディキンスがエディと交わした取引により助けられる。

実はポーラ・ディキンスに扮していたのはシンシアで、彼等は最終的にエディの全財産を巻き上げてコンゲームを制した。

そして、ローランたちに翻弄された枝村は帰国後、警察に出頭する。

そんな枝村はローランたちから「エダマメ」と親しみを込めるように呼ばれていたのだった。

CASE2・・・Singapore Sky（シンガポール・スカイ）

ロサンゼルスの一件から2年後、出所したエダマメこと枝村は整備工場で働き始め、そこでプロペラ機の修理技術を身に付けると、エアレースのとあるチームに整備士として派遣される。

エダマメは派遣先でそれがまたもローランに仕組まれた事だと気づくが抜けられず、再びコンフィデンスマンチームの一員として作戦に参加するのだった。

今回のターゲットは産油国の兄弟王子で、エアレースプロモーターで兄のサム・イブラヒムと、弟でパイロットのクラーク・イブラヒム。

彼等はエアレースで八百長しており、ローランたちは資産2億円を狙っていた。

シンシア扮する女性オーナーのチームから、女性パイロットとしてアビーがレースに参加する。

一方、エダマメはイブラヒム兄弟の整備士として潜り込み、ローランが主催するニセの裏カジノへ誘い込んでいた。

そこで、250万ドルを摩った(すった)兄のサムは賭け金を取り戻そうと、決勝戦で弟のクラークに2500万ドル賭ける。

そして、始まった決勝戦はエダマメがクラークの機体へ細工しなかった為、アビーの代わりに搭乗した出来レース被害者パイロットであるルイスとの真剣勝負となり、クラークが勝利した。

しかし、サムはローランの仕組んだ中継映像や勝利者用花火の細工に欺かれ、賭け金全額を失ってしまう。

結果として合計2750万ドル、日本円にして約30億円を騙し取り、またもローランたちはコンゲームを制したのだった。

CASE3・・・Snow of London（スノー・オブ・ロンドン）

ローランの紹介で中国人経営の寿司屋で働いていたエダマメだったが、クレームで寿司屋が閉店に追い込まれ下宿先のレストランも借金の為売られる事になった。

すると、エダマメは寿司屋のクレーム主に下宿先に飾ってあった絵を売りつけ2万5千ユーロを騙し取るが、後にその絵が幻の名画「ロンドンの雪」と分かり、結果として損してしまう。

絵を買ったのは美術鑑定士のジェームス・コールマンで、彼の本性は贋作を本物として高額で売りつけるペテン師だった。

コールマンと因縁のあるシンシアは彼を破滅させようと告げる。

その後、ローランたちは「ロンドンの雪」を3000万ユーロで買い戻すと、シンシアの元恋人トーマス・メイヤーにこの絵の贋作を依頼した。

そして、ローラン主催の闇オークションで通常よりも高額で競り落とされる状況を作ると、相場よりもかなり破格の1億ポンドで「ロンドンの雪」をコールマンに落札させる。

しかし、スポンサーで恋人のファラ・ブラウンにこれまでの悪事と正体を知られたコールマンは、彼女から絶縁され破産へと追い込まれてしまう。

最終的に日本円にしておよそ97億円の利益を得たローランたちは、エダマメの家主と借金に縛られていたトーマスを救うのだった。

CASE4・・・Wizard of Far East（ウィザード・オブ・ファー・イースト）

ローランたちと決別し真面目に働き始めていたエダマメだが、勤めた会社の内情を知ると結局はローランの掌の上で踊らされていたことに気づく。

彼の働いているスカーレット商会は、人身売買を生業とする犯罪組織『朱雀連合会』のフロント企業で、その市場はアジアを中心にヨーロッパやアメリカにまで広がりつつあった。

ローランたちはアビーをUAEの王女として売りつけ脱走させる計画を立てるが、エダマメが他の子供たちも逃がそうとして失敗してしまう。

そんな朱雀連合会は下部組織として中国に「上海龍虎幇(ロンフーバン)」を作っていたが、巨大化し過ぎた組織は独立し今では敵対勢力となっており、幹部同士の交渉が行われることになった。

すると、来日した幹部の通訳として同行していたのはエダマメの父親オズだった。

再度アビーと子供たちの脱出を図るエダマメはオズを仲間に引き入れようとするが、裏切られてしまいアビーとシンシアは海に沈められ、彼自身もオズの始末をつけざるを得ない状況に追い込まれる。

そして、自ら父親の命を奪ったエダマメは、朱雀連合会を率いる朱雀アケミの忠実な下僕と化してしまうのだった。

しかし、そんな彼の目の前に死んだはずのオズが姿を現し、ローランと龍虎幇の因縁を知ると彼等の計画に加わっていく。

その後、ボス同士のテレビ会談にて親子で詐欺を働いたエダマメとオズにより、両組織は大金を用意して無人島で対峙することになった。

その後、ローランの策略通りに事が運んでいくが、エダマメはニセの銃撃戦を仕掛け最後に彼を騙す。

それでもローランの目的は最初から因縁の相手である両組織を壊滅させることであり、すべてに決着(ケリ)をつけた彼はチームを解散し、新たなターゲットに向けて動き出していくのだった。

【　登場人物紹介　】

・枝村真人（エダマメ）・・・小林千晃

・ローラン・ティエリー・・・諏訪部順一

・アビゲイル・ジョーンズ（アビー）・・・藤原夏海

・ポーラ・ディキンス/シンシア・ムーア・・・園崎未恵

・工藤・・・多田野曜平

・キム・シウォン・・・くじら

CASE1

・エディ・カッサーノ・・・斧アツシ

・サラザール・・・竹内良太

・アンダーソン警部・・・谷昌樹

CASE2

・サム・イブラヒム・・・小松史法

・クラーク・イブラヒム・・・小林親弘

・ルイス・ミューラー・・・乃村健次

・イザベル・ミューラー・・・佐古真弓

CASE3

・ジェームス・コールマン・・・安原義人

・セバスチャン・・・ファブリース・ブディック

・マリー・・・若井友希

・ファラ・ブラウン・・・本田貴子

・ティム・・・中村章吾

・トーマス・メイヤー・・・平川大輔

CASE4

・朱雀アケミ・・・高島雅羅

・石神・・・関智一

・劉暁・・・阪口周平

・陳堯・・・最上嗣生

・オズ/尾崎誠司・・・咲野俊介

・ドロシー・・・小松由佳

・シャンシャン・・・小松由佳

・五十嵐・・・小手伸也

【　主題歌　】

・オープニングテーマ

『G.P.』　やまだ豊

・主題歌

『The Great Pretender』　Freddie Mercury

・オリジナルサウンドトラック

『GREAT PRETENDER　 Original Soundtrack』

【　感想　】

・相手を騙すまでの過程がしっかりと描かれているなど、シナリオが作り込まれていてとても面白かった。

・独特な絵が印象的で、色鮮やかなところが良かったです。

・ハリウッドやシンガポールなど、海外の風景がとても綺麗で印象的だった。

・各テーマの物語が数話単位で区切られているのが見やすくて、内容も濃密で面白かった。

・難解なテーマにも拘わらずシナリオそれぞれに工夫が見られ、キャラクターも魅力的で映像も雰囲気があり、すべてにおいて満足させてもらった。

・騙し合いや頭脳ゲーム系を好まない方にはおススメしませんが、爽快なコンゲーム系作品の好きな方なら必ず観るべきだと思う。

・音楽も声優もピッタリハマっていて、心地良さしか残らなかった。

・意外性のあるコンゲームは爽快感があって、ケース毎にキャラクターを掘り下げているのが良かった。

・ちょっとラストが大袈裟過ぎるように思えますが、全体を通して見応えがあった。

・テンポが良く海外の風景が綺麗に描かれているので、海外好きな方にもおススメです。

【　まとめ　】

ダイナミックな仕掛けと緻密な騙し合いが繰り広げられる『GREAT PRETENDER』は、エピソード毎に仕掛けられたトリックが醍醐味の作品です。

しかも、こういった作品にありがちな必要以上のお色気シーンがなく、純粋にコンゲームを楽しむことが出来ます。

また、頭脳戦好きであれば、普段アニメを見ない方でも抵抗なくストーリーに入り込めるというのも特徴のひとつでしょう。

独特なタッチで描かれるコンフィデンスマンたちの世界をお楽しみください。